レター16号(2002.6.01)

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創刊号(1998.09)

 

ここでは一部を掲載しています。

日本のすまいの未来を考える
すまい・まちづくりフォーラム関西21

第1回フォーラム 2002年5月18日(土)
ビジュアル資料にみる西山夘三の研究力

講師:安藤元夫(近畿大学教授、副理事長)
日本のすまい学の発達と住宅学者・西山夘三
講師:三村浩史(関西福祉大学教授、副理事長)

ビジュアル資料にみる西山夘三の研究力
講師:安藤元夫(近畿大学教授、副理事長)
 研究活動のすごさは衆知の事実ですが、白眉は学位論文「庶民住宅の研究」。125万字におよぶ印刷物のようにペン書きの細かい字、克明な図表、黄色く変色したテルミナが保存されています。原本は青写真ですが、厚さ数pのレプリカ版が紹介されました。
 西山夘三の研究力を是非伝えたいのは、本来ならサイドワークである自分と家族をモデルにした執筆活動です。
 『あゝ楼台の花に酔う』は、1927〜29年の三高時代の漫画小説ですが、1929年、41・56・68年、出版する1982年と世に出るまでに5度にわたるチャレンジをしています。
 『大正の中学生』は82歳で脱稿していますが、実際は約70年前の豊中中学の時に「中学生」という小説を既に書いていたことです。
 『安治川物語』は絶筆ですが、鉄工職人の父・夘之助の私小説部分と明治の時代を交互に展開させていく物語。50年前の終戦時に、父親に鉄工所開設の資料やメモをほしいと頼んでいます。50年ののちに最後の仕事として結実させたのです。職工や工学教育の発展などを学びながら、多くの人に調査依頼をし、原稿用紙を真っ赤になるまで何度も構成を前後させ、苦闘しながら進めている様子がわかります。1点の作品も気に入るまで直し、時間が経ってもまた見直す、この研究力はすぐれた能力以上に、持続していく執念、情熱、徹底した努力の人だったことです。
 西山夘三が自ら描いたビジュアル資料をたくさん紹介しながら人物像を掘り起こしました。それは中学生時代からはじまり、命がけで根をつめて考えた一生、「天才ではなく、83歳で亡くなるまで一貫して努力の人」と語り、その実感をしていただくことで次世代、また現役世代へ奮起を求めました。


日本のすまい学の発達と住宅学者・西山夘三
講師:三村浩史(関西福祉大学教授、副理事長)

フォーラム春季シリーズの趣旨
 21世紀初頭のいま、現代日本の「すまい」は、あらゆる意味でドラスチックな変化の予感状態にあり、この課題に応える新しい「すまい学」が問われています。春季シリーズでは、新しい視点から西山夘三(1911−95)という稀代の住宅学者の全仕事とその人物像を解読し、彼が何を目指して学問に取り組んできたのかを理解できるように取り組むことにしました。そこから新しい変革への手がかりがきっと見出されるはずとはプロローグでした。

すまい学とは
 「すまい学」といった学問が登場するはるか昔から住生活は営まれてきました。その進化と様式の形成は、不断の工夫と経験の積み重ね、慣習化によって行われてきのですが、そこで、20世紀における「日本すまい学」が社会で認められてきた系譜をたどってみるという趣旨で、新しい試みとして、明治・大正の住まいの近代化および導入された欧米の住まい学の影響など「先史」としつつ、民俗学、家政学、社会福祉学、人権政治学など日本の諸学の発展のなかで、西山の業績の時代を背景とした特色を浮き彫りにするオリジナル年表が発表されました。たとえば今和次郎(1888−1973)などの住宅研究や学説,欧米の同時代史も取り上げています。

興味深い人物像の考察
 歴史において、「もしそうだったとしたら=if or if not」は禁句ですが、あえて空想をたくましくして
@もし西山が建築学科出身でなかったら?
Aもし大阪の中小企業の出身でなかったら?
Bもし京大など関西系大学の出身でなかったら?
CIT時代・CG時代だったとしたら?
D21世紀=今の時代に生きる研究者だったら?
どんな仕事をしただろうかというクェッションが提起されました。

<NPO西山記念文庫>
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